児童文学の傑作を映画化!ユダヤ人を救った少年の物語『アーニャは、きっと来る』11月27日(金)公開決定! NEWS2020.08.07
『戦火の馬』などで知られるイギリスを代表する児童文学作家、マイケル・モーパーゴの傑作「Waiting for Anya」を映画化した『アーニャは、きっと来る』が11月27日(金)より新宿ピカデリー他にて全国公開決定!
本作は1942年、当時ナチス占領下にあったフランスはピレネー山脈の麓の小さな村で起きた奇跡を描いた物語。
フランス・ピレネー山脈の麓の小さな村に住む13歳の少年・ジョーは、生活の大半を羊飼いとして過ごしていた。ある日ユダヤ人・ベンジャミンと出会う。彼は秘密裏にユダヤ人の子どもたちを安全なスペインへ逃がすという危険な計画を企てていた。ジョーはこの計画を手伝うことになる。かたやジョーは個人的な悲しみの感情を共有することで、ドイツ軍の下士官と親しくなっていた。ドイツの労働収容所から帰国したジョーの父親は荒れていたが、ジョーのユダヤ人救出作戦への関与が明らかになると協力を約束する。村人たち一丸となって子どもたちを逃す日が迫ってくるが、ベンジャミンが待つ娘アーニャは来ない。救出作戦は成功するのか…アーニャは村に現れるのかー。
主役のジョー役を演じるのは、Netflixテレビドラマシリーズ「ストレンジャー・シングス 未知の世界」で世界的に人気急上昇中のノア・シュナップが大抜擢。少々気弱でどことなく頼りなさげな普通の少年が、恐怖に立ち向かう勇気を持ち、窮地を乗り越えて精神的に成長していく姿を見事に演じている。厳格でありがらも、ジョーを深い愛情で見守る祖父・アンリ役には、『レオン』『グラン・ブルー』『ミッション:インポッシブル』など、母国フランスとハリウッドで多くの作品に出演しているフランスを代表する俳優ジャン・レノ。ジョーが賛同するユダヤ人を救う計画を主導する老女・オルカーダには、『女と男の名誉』でアカデミー賞助演女優賞の受賞歴もある名女優アンジェリカ・ヒューストン。名優2人が、ユダヤ人の子どもたちを救わなければいけないという重責と苦悩をいぶし銀の演技で表現。
原作者のモーパーゴは、これまで戦争の渦中にいる人間本来の姿やその本質を、市井の人々を通して問い続けてきた。彼の代表作『戦火の馬』は、2011年にスティーブン・スピルバーグ監督によって映画化。本作にも原作者の一貫したテーマが根底にありつつ、従来の迫害や差別を描いてきたナチス映画とは一線を画す、生きることの素晴らしさと希望を描いた異色の映画となっている。
完成した予告編には、風光明媚なピレネー山脈の稜線が青々とした空に拡がる平和で牧歌的な村に、突如としてナチス軍が押し寄せ、厳しい監視化におかれながらも、決して失敗が許されないユダヤ人の救出作戦を秘密裏に決行しようとするジョーを始めとする村人たちの緊迫した姿が映し出され、見る者の目がくぎ付けにされるような映像に仕上がっている。
<予告編映像>